平成22年3月11日の読売新聞の投書
3月6日 関口政道さんの投稿要旨
知人宅訪問しようと出かけたが道に迷い、郵便配達員に尋ねたが個人情報保護法により教えられない、と断られた。プライバシー保護の名のもと、私たちはかけがえのないものを見失いかけていないだろうか。
3月11日 主婦 北島芳枝さん 70歳 東京都品川区
入院中の友人の見舞いで部屋番号を確認しないで病院に行ってしまった。受付で友人の氏名を伝えたが、「個人情報なのでおしえられない」と言われた。以前は案内係が部屋番号を教えてくれたのに。融通が聞かないものだなとつくづく感じた。
病室の入り口にさえ名前を掲示しない病院も有ります。患者のベッドでのみ名前を確認できる。現在見舞い客を装った病院専門の泥棒が多発しています。作業服を着て病院の清掃や設備点検を装った泥棒もいます。九州の病院で暴力団関係者と間違えて別の患者が射殺された事件が有りました。病院は公共施設なので、家族以外に易々と名前を教えない習慣になっています。個人情報保護のずいぶん前からです。現在の社会情勢では、病院で患者の名前を知らせることは、患者を守れない病院とみなされ、かえって評判を落としますので、実現できないでしょう。このような投書は社会が招いた結果だと思われます。大変残念なことです。
でも患者は親切に病室まで案内してくれる病院を望んでいるのです。見舞い客が、患者にとっては実は招かれざる訪問者だとしても、患者の自己責任だと思ってはくれないし、そのような場合には病院が非難されるに決まっていますけど。
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