2010年5月24日月曜日

ニトプロ(nitroprusside)使い方

今日の症例の話。意識がある時には血圧が測定できず、鎮静後に収縮期血圧180もある。動脈ラインで180-250/90-120ともの凄い血圧な上に変動も激しい。腎機能が急速に悪くなってきている方です。病棟では130台?というのは、きちんと測定できていなかったのか?

急遽降圧薬を所望しましたが、サーティカン(エベロリムス)という免疫抑制剤を使用中。この薬はカルシウム拮抗薬と併用するとサーティカンの代謝が阻害されてサーティカンの血中濃度が上昇するおそれがある。よってニトプロを選択しました。

ニトプロ注 30mg/10ml
これを3倍希釈、シリンジポンプで投与。
投与速度は0.5~3.0μg/kg/min、要遮光


麻酔中は0.2~0.5μg/kg/minで血圧が130~180/90~110で維持できたのですが、覚醒後は本人ケロリとしていますが、予想通り250/140(160)という途方も無い数字。恐らく普段から血圧をまともに測定していないだけで、元々かなり高血圧だったと思われる。2.0μg/kg/min投与しつつ180台に維持でき、ICUへ移動できました。

もともとNifedipineを内服しているため、少量ならNicardipineでも良かったのかな?とおもいつつ、、、
今日は使い方を覚えました。

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